和む(読み)ナゴム

デジタル大辞泉 「和む」の意味・読み・例文・類語

なご・む【和む】

[動マ五(四)]気持ちなどがやわらいで落ち着く。なごやかになる。「すさんだ気分が―・む」
[動マ下二]気持ちなどをやわらげる。なごやかにする。
「さて腹だてなむ、なほ―・めさせおはしませ」〈落窪・二〉
[類語]緩衝和らぐ緩和融和和らげる弛緩間延びほおえましいほほえましい愛らしい愛愛しいいとおしいいとしい愛くるしいかわいいかわいらしいあどけないいじらしいしおらしいめんこい可憐かれんキュートいたいけしとやかほのぼのほんわか愛嬌あいきょう愛想あいそなごやか憎めないチャーミング癒やし系癒やすラブリーがんぜないいとけない

のど・む【和む】

[動マ下二]
気持ちなどを落ち着かせる。やわらげる。静める。
「心―・めて、人りならぬ闇に惑はむ道の光にもし侍らむ」〈柏木
物事動作を控えめにする。ゆるめる。
「このもののたまふ声を、少し―・めて聞かせ給へ」〈常夏
時間をのばす。猶予する。
「限りある御命にて、この世尽き給ひぬとも、ただ、いましばし―・め給へ」〈・若菜下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android