精選版 日本国語大辞典 「呼掛」の意味・読み・例文・類語
よび‐かけ【呼掛】
〘名〙
① やや離れた所にいる人に声をかけてその人の注意をこちらに向けること。また、その声。
※大道無門(1926)〈里見弴〉隠家「威勢よく襖が引きあけられたのと〈略〉ほがらかな呼(ヨ)びかけとが一緒だった」
④ (呼び込んで足を掛けるの意) 相撲の手の一つか。押して来る相手を組みつけ、相手上半身を呼びこんでおいて足を掛け倒す技。〔相撲講話(1919)〕
よび‐か・ける【呼掛】
〘他カ下一〙 よびか・く 〘他カ下二〙
① 声をかけて相手の注意をこちらに向けさせる。
※天草本伊曾保(1593)狼と狐の事「キツネガ yobicaqete(ヨビカケテ) ユウワ」
② 直接声をかけたり手紙を出したりして、人々に賛同を求めたり、行動をともにすることなどを要請、あるいは勧誘したりする。
※今昔(1120頃か)一九「多くは此の僧を呼懸て、講師などをしけり」
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