呼吸膜(読み)こきゅうまく

世界大百科事典(旧版)内の呼吸膜の言及

【呼吸】より

…激しい運動時には膜の表面積のわずかな減少でも影響が大きい。肺胞気と血液の間には肺胞上皮,基底膜,毛細血管内皮があり,これらを一まとめにして呼吸膜(肺膜)といい,厚さは0.1~1μで,ガスはこれらを通過せねばならない(図12)。毛細血管の直径は7μ前後で,ほぼ赤血球の大きさである。…

【呼吸機能】より

…呼吸機能が十分かどうかは,最終的には生体が必要とする量の,正常組成の動脈血を供給できるかどうかで判断する。 酸素が外界から体の動脈内に到達するまでには,肺胞に新鮮な空気を取り込み,それが酸素が少なくて二酸化炭素の多い肺胞内のガスと入れかわり(換気),酸素が肺胞から肺胞毛細血管膜(呼吸膜)を通って肺毛細血管内に移行し(拡散),肺毛細血管内の血液が集まり(肺循環),左心室を介して全身に送られる過程を経る。二酸化炭素については,右心室を介して肺毛細血管に静脈血が送られ,そのあとは酸素と逆のルートで外界に送り出される。…

※「呼吸膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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