周髀(読み)しゅうひ

精選版 日本国語大辞典 「周髀」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ひ シウ‥【周髀】

古代中国でつくられた天文算術書「周髀算経」の略称日本には律令時代一巻として伝わり、大学寮で講ぜられ、特に、算生はこの書を解しなければ、叙位されなかった。
令義解(718)学「凡筭経。孫子。五曹〈略〉周髀。九司。各為一経。学生分経習業」 〔晉書‐天文志上〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「周髀」の意味・わかりやすい解説

周髀
しゅうひ
Chou-pi

中国古代の天体観測機械。長さ8尺 (約 2.4m) の棒を垂直に立て,日時計としたり,月が二十八宿を移動する様子を調べたり,また,こぐま座β星の日周運動を測定したりした。これによって周代初期の太陰太陽暦がつくられた。

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