告牒(読み)こくちょう

精選版 日本国語大辞典 「告牒」の意味・読み・例文・類語

こく‐ちょう ‥テフ【告牒】

〘名〙 令制で、出家する際に太政官から下付された許可証。出家すると課役免除になるなどのため朝廷許可を必要とした。度牒(どちょう)
令義解(833)僧尼「凡僧尼有犯。准格律。合徒年以上者還俗。許告牒徒一年〈〈略〉告牒者。僧尼得度公験也〉」

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デジタル大辞泉 「告牒」の意味・読み・例文・類語

こく‐ちょう〔‐テフ〕【告×牒】

度牒どちょう

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世界大百科事典(旧版)内の告牒の言及

【度牒】より

…日本でも仏教の隆盛とともに度牒を出家者の公験(くげん)として発給し,私度僧の濫出を防止した。度牒発給の年紀は明らかではないが,僧尼令では度牒に当たるものを告牒と称している点から,少なくとも8世紀の初頭にさかのぼるといえる。天平勝宝(749‐757)以降,受戒の日に度牒を破毀して戒師の戒牒を授けたため,以後疑惑などが生じた。…

※「告牒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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