普及版 字通 「呉(漢字)」の読み・字形・画数・意味
呉
常用漢字 7画
(旧字)
7画
[字訓] たのしむ・くれ
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
(そく)+口。口は祝を収めた器((さい))の形。は人が手をあげて舞う形。片手に祝の器をささげて、神前で舞うのは、神を娯(たの)しませる意で、は(娯)・の初文とみてよい。〔説文〕十下に「姓なり。亦た郡なり」とし、また「一に曰く、は大言するなり」とするが、字は祝を掲げて舞う形である。〔詩、風、簡兮〕に「碩人(せきじん)(殷の子孫である舞人)(ごご)として にす」とあり、はその舞う姿を形容する。は身を傾けて舞う形。両手をあげ、身を傾けて舞う形は笑。また神を楽しませる所作をいう。そのあでやかな姿を夭・妖(よう)という。・笑・妖はみな神前に舞う姿を写す字である。
[訓義]
1. たのしむ、神をたのしませる。
2. やかましい、やかましくさわぎ舞う。
3. 国の名、地の名、くれ。
4. と通じ、おおどかに舞うさま。
[古辞書の訓]
〔立〕 カタシ・カマビスシ 〔字鏡集〕 アヤマル・カマビスシ
[声系]
〔説文〕に声として(誤)・(虞)・・・の五字を収める。は虎頭を被って舞う獅子舞のようなものであろう。みなの声義を承ける字である。
[語系]
nga、・・・ngiua、ngioは声義が近い。は〔説文〕十下に「(よろこ)ぶなり」とみえる。・・xuanも同系。また乎ha、呼・・xa、歔xiaと同じ語系で、神をよび、神を楽しませ、訴えることをいう。
[熟語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報