呂律（読み）りょりつ

精選版 日本国語大辞典

りょ‐りつ【呂律】

〘名〙 呂の音と律の音。呂旋と律旋。また、音の調子。音楽の旋律。律呂。

※龍鳴抄（1133）上「黄鐘調は呂律にかよふとばかりなり」

※徒然草（1331頃）二一九「呂律の物に適はざるは、人のとがなり。器の失にあらず」

ろ‐れつ【呂律】

〘名〙 (「りょりつ（呂律）」の変化した語) ものを言う時の調子。ことばの調子。

※浄瑠璃・公平武者執行（1685）四「ろれつのくすりにさるのかしらめう也と承」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ろ‐れつ【呂^▽律】

《「りょりつ」の音変化》物を言うときの調子。言葉の調子。「酔って呂律が怪しい」
[類語]語り口・口調・語調・語気・論調・歯切れ

りょ‐りつ【^▽呂律】

「律呂りつりょ」に同じ。

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の呂律の言及

【律呂】より

…中国や日本の音楽用語。呂律（りよりつ）ともいう。本来の字義は，陽陰，天地，甲乙のように，なんらかの集合を二つに分けた場合の名称で，律が標準的なもの，呂がそれに対するものという用い方もあるが，律，呂それぞれに特定の概念があるわけではない。…

※「呂律」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」