吾を哭し泣く(読み)あをねしなく

精選版 日本国語大辞典 「吾を哭し泣く」の意味・読み・例文・類語

あ【吾】 を 哭(ね)し泣(な)

私を(声を立てて)泣かす。
万葉(8C後)一四・三四七一「暫(しまら)くは寝つつもあらむを夢のみにもとな見えつつ安乎禰思奈久流(アヲネシナクル)
[補注]「泣く」は下二段活用他動詞で、「泣かせる」という使役の意。一説に、下二段活用の自動詞として、「を」は間投助詞とみる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android