吽形(読み)うんぎょう

防府市歴史用語集 「吽形」の解説

吽形

 「吽」は梵字[ぼんじ]で口を閉じて発する最後音声なので、仏教では物事の終わりを表します。口を閉じている仁王像[におうぞう]を吽形と言います。

出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内の吽形の言及

【仁王】より

…伽藍と仏の守護神であり,外敵を威嚇する身振りと表情を表し,一般的には正面から見て右側の像は左手に金剛杵(こんごうしよ)を持ち一喝するように口を開け,左側の像は右手の指を開き怒気を帯びて口を結ぶ。2像を区別するとき口を開ける像を阿形(あぎよう)の像,口を結ぶ像を吽形(うんぎよう)の像という。また各像の名称について,一方を金剛力士,他方を密迹金剛(みつしやくこんごう)とする説,一方を密迹金剛,他方を那羅延(ならえん)とする説,一方を金剛,他方を力士とする説,両方とも金剛力士と呼ぶ説など諸説があるが,どの説も優勢となるには至っていない。…

※「吽形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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