精選版 日本国語大辞典 「吹通」の意味・読み・例文・類語
ふき‐どおし ‥どほし【吹通】
〘名〙 (「ふきとおし」とも)
① 風がたえず吹き続けること。
② 風が吹き抜けること。また、その場所。吹き抜け。
※うつせみ(1895)〈樋口一葉〉一「手狭なれども北南吹(フキ)とほしの風入りよく、庭は広広として」
③ 笛などを休みなく吹き続けること。
④ 大言壮語し、自慢し続けること。
ふき‐とお・す ‥とほす【吹通】
[1] 〘自サ五(四)〙 風がたえず吹き続ける。また、風が吹き抜ける。
[2] 〘他サ五(四)〙
① 笛などを休みなく吹き続ける。笛を十分に吹き鳴らす。
※源氏(1001‐14頃)横笛「さらに、これが音(ね)のかぎりは、えふきとおさず」
② 大言壮語し、自慢し続ける。
ふき‐とお・る ‥とほる【吹通】
〘自ラ五(四)〙
① 風が吹き抜ける。
② 笛の音が響き渡る。
※習道書(1430)「本てうしのままに、心もなくふきとをらば」
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