吹管(読み)すいかん

精選版 日本国語大辞典 「吹管」の意味・読み・例文・類語

すい‐かん ‥クヮン【吹管】

〘名〙
吹管分析バーナーなどの炎を吹きつける管。一端木製の口当て、他端に細く絞った先口をL字形に付けた黄銅製の管で、ニッケルめっきが施してある。先口を炎に入れ、口当てから息を吹き込み、吹管炎をつくるもの。ブローパイプ。〔工学字彙(1886)〕
② 吹いて鳴らす金属製の楽器
※狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉一二喇叭を吹く者あり、吹管(スイクヮン)を鳴す者あり」

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デジタル大辞泉 「吹管」の意味・読み・例文・類語

すい‐かん〔‐クワン〕【吹管】

吹管分析で用いる金属性の管。吹き口から空気を吹き込み、他端の細い穴から吹き出る空気を炎に吹きつけて吹管炎を作る。

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普及版 字通 「吹管」の読み・字形・画数・意味

【吹管】すいかん(くわん)

笛を吹く。北周信〔示内人に奉和す〕詩 香を然(も)やす鬱金の屋 管を吹く鳳凰臺

字通「吹」の項目を見る

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化学辞典 第2版 「吹管」の解説

吹管
スイカン
blowpipe

図に示したaに口をあて,細管bより空気を出し,この先端ガスバーナー,あるいはアルコールランプなどにあて,炎を吹きたおすのに用いる器具.吹管分析に用いる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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