吸啜反射(読み)キュウテツハンシャ

デジタル大辞泉 「吸啜反射」の意味・読み・例文・類語

きゅうてつ‐はんしゃ〔キフテツ‐〕【吸×啜反射】

新生児に見られる原始反射の一。口に入ってきたものに吸い付いてすす行動を指す。母乳を飲むための一連反射の一であり、生後半年程度で消失する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

妊娠・子育て用語辞典 「吸啜反射」の解説

きゅうてつはんしゃ(きゅうせつはんしゃ)【吸啜反射】

原始反射の一つ。口に入ってきたもの(ママ乳首など)を強く吸う反射です。この吸てつ反射のほかに、唇に乳首などが触れると首を回す(探索反射)、乳首が口に入るとくわえる、おっぱいを飲む込む(嚥下反射)など一連の反射を含めて「哺乳反射」といいます。赤ちゃんがおっぱいを吸えるのは、この哺乳反射が備わっているためです。哺乳反射による動きが少なくなってきたら(他にも条件がありますが)、離乳を開始することができます。哺乳反射は4~5か月ころから少しずつ薄れ、6、7か月ころには消えていきます。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報

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