精選版 日本国語大辞典 「君代・君世」の意味・読み・例文・類語
きみ‐が‐よ【君代・君世】
[1] 〘連語〙
① (「よ」は寿命、いのちの意) あなたの寿命。あなたの年齢。「きみ」は、主として男性の、尊敬すべき相手をさしていう。
※万葉(8C後)一・一〇「君之歯(きみがよ)も我が代も知るや磐代の岡の草根をいざ結びてな」
② わが君の時代。
(イ) 一般に、高貴な人の生存している時、栄えている時をさしていう。
(ロ) 特に、天皇の治世をいう。現天皇の聖代。
※栄花(1028‐92頃)松の下枝「きみがよは風も心をよせつれば枝のどかなる住吉の松」
[2] 〘名〙
② 植物「いわちどり(岩千鳥)」の異名。
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