名目論(読み)めいもくろん

精選版 日本国語大辞典 「名目論」の意味・読み・例文・類語

めいもく‐ろん【名目論】

〘名〙
哲学で、物または個体のみが実在し、普遍は個体から抽象した名にすぎないとした理論唯名論(ゆいめいろん)。〔現代語解説(1924‐25)〕
表向きに掲げた名についての論。名に関するだけの議論
※共産主義党派文芸を評す(1927)〈新居格〉二「無政府主義文芸なぞと云ふのは名目論だと云ふならば」

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デジタル大辞泉 「名目論」の意味・読み・例文・類語

めいもく‐ろん【名目論】

唯名論ゆいめいろん

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「名目論」の意味・わかりやすい解説

名目論
めいもくろん

唯名論

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旺文社世界史事典 三訂版 「名目論」の解説

名目論
めいもくろん

唯名 (ゆいめい) 論

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世界大百科事典(旧版)内の名目論の言及

【唯名論】より

…名目論ともいい,中世の実念論に対立する立場。個物のみ実在し,類・種などの普遍は実在せず,ただ人間の精神の中で〈個物の後にpost rem〉生じると説く。…

※「名目論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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