みょうじ‐たいとう ミャウジタイタウ【名字帯刀】
[語誌](1)
江戸時代中期以降は、
農民も私的な場においては、名字を名乗っており、旅行の際に脇差を持つことも許されていた。
(2)
幕府や藩によって公的にも認められていたのは、
功労のあった
村役人、
孝行や
学問に尽くしたもの、医者、大名お抱えの相撲取り等で、その他、多額の御用金を寄付して許された者もあった。また、一代限りと
永代の場合があった。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「名字帯刀」の意味・読み・例文・類語
みょうじ‐たいとう〔ミヤウジタイタウ〕【名字帯刀】
名字を名のり、太刀を帯びること。江戸時代は武士の特権であったが、のち、特に家柄や功労によって庶民に対しても許された。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
名字帯刀
江戸時代、名字をとなえ、太刀をさすこと。武士の特権であり、庶民は特に許された場合に限った。
[使用例] 商売で巨万の富を積んだので、今度は玄関を構え苗字帯刀を願い[矢田挿雲*江戸から東京へ|1921]
[解説] 「名字」は「苗字」とも書きます。
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報