合浦・合甫(読み)かっぽ

精選版 日本国語大辞典 「合浦・合甫」の意味・読み・例文・類語

かっぽ【合浦・合甫】

謡曲。五番目物。観世流。作者未詳。古名合浦の玉」。唐土合浦の浦の里人が漁夫アイ)の釣った魚を助けてやる。その夜里人の家を童子が訪れ、自分は鮫人(こうじん)という魚の精だが、恩返しに涙で作った宝の玉を贈りたいと言う。のちに鮫人が現われ玉を里人にささげる。

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