台目畳(読み)だいめだたみ

精選版 日本国語大辞典 「台目畳」の意味・読み・例文・類語

だいめ‐だたみ【台目畳】

〘名〙 一畳の畳の約四分の一を切り去った残りの約四分の三の大きさの畳。台目。茶室点前の座として用いられる。
南方録(17C後)墨引風炉置所の畳をば台目だたみと云也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の台目畳の言及

【台子】より

…台子の種類としてはこのほか〈高麗台子〉〈爪紅(つまぐれ)台子〉があり,以上を五台子と称し,そのほか老松台子,銀杏(いちよう)台子,夕顔台子などがある。この和様化の過程で,台子の地板の幅1尺4寸の曲尺(かねじやく)に合わせたの定型化や,台子の占める寸法(1尺5寸)を切り取った〈台目畳〉の成立に伴う小間茶室の構造および点前作法にわたって,台子に依拠しながらの,わび茶への移行が進していく。しかし,台子が器物と点前の両面で,喫茶礼法の根本にあることは,今日でも変りない。…

【台目】より

…茶室における点前畳(てまえだたみ)は1畳を基本の単位とするが,本畳1畳のおよそ4分の3の畳を台目畳といい,武野紹鷗あるいは千利休の時代に創始されたと考えられる。《南方録》に〈六尺三寸ノ畳ノ内,台子ノ幅一尺四寸ト屛風ノ厚ミ一寸ト,カキノケテ〉〈一枚畳ノ内,台子ノ置目分切ノケタルユヘ,台目切ノ畳,台目カキノ畳ト云也〉とあるように,それは台子(だいす)およびそれに準ずる棚物の使えない大きさであり,茶法の最高指導原理である台子の茶ができない点前畳の規格として,茶法の侘(わび)化の過程において創造された。…

※「台目畳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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