台湾民主自治同盟(読み)たいわんみんしゅじちどうめい(英語表記)Taiwan min-zhu zi-zhi tong-meng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「台湾民主自治同盟」の意味・わかりやすい解説

台湾民主自治同盟
たいわんみんしゅじちどうめい
Taiwan min-zhu zi-zhi tong-meng

中国民主諸党派の1つ。略称台盟。 1947年の反国民党暴動 (→二・二八事件 ) 失敗後,同年 11月謝雪紅らがホンコン結成政治綱領には「独立,民主,富強,平穏安楽の新中国の建設」「台湾省の民主政治と地方自治の実現」などをうたう。 49年9月中国人民政治協商会議第1回全体会議に参加し,人民共和国の建国に参画した。反右派闘争文化大革命では批判にさらされた。 79年 10月に第2回大会を開催,新時期の方針と任務を確立し,成員に社会主義現代化建設と祖国統一に向けて奮闘することを呼びかけている。 87年 11月第4回大会で一国二制度による大陸と台湾の統一実現を決議。さらに 88年 12月の大会では,台湾内部への働きかけ,および台湾資本の大陸導入を決議した。 91年には台湾側の弾力外交と「一国二政府」論に対する反対決議を行い,両岸間の交流増大と対話促進を呼びかけた。

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改訂新版 世界大百科事典 「台湾民主自治同盟」の意味・わかりやすい解説

台湾民主自治同盟 (たいわんみんしゅじちどうめい)
Tái wān mín zhǔ zì zhì tóng méng

中華人民共和国民主党派の一つ。台盟とも略称する。1947年2月28日,台湾で国民党支配に反対する大規模な武装蜂起二・二八蜂起)が起こったが,弾圧によって大陸に逃れた指導者謝雪紅らが,同年11月12日大陸の台湾省出身者を結集して創立した。主席に謝雪紅,副主席に李純青が就任し,台湾全省人民に反米反蔣を呼びかける活動を行った。49年9月以来,中国人民政治協商会議に代表を送っている。
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