召次所(読み)めしつぎどころ

精選版 日本国語大辞典 「召次所」の意味・読み・例文・類語

めしつぎ‐どころ【召次所】

〘名〙 院の庁の召次詰所。また、その詰所に仕える人々。
源氏(1001‐14頃)柏木「院の下部庁のめしつきところ、なにかの隈(くま)まで、いかめしくせさせ給へり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の召次所の言及

【院司】より

… 院司の構成にはかなり変遷があるが,《西宮記》《拾芥抄》《名目抄》その他の記録により,平安・鎌倉時代の院司を概括すると,二十数種に及ぶ。それを性格・機能のうえから分類すると,(1)院中の諸事を統轄処理するもの=別当・判官代・主典代,(2)上皇の側近に侍し身辺の雑事に奉仕するもの=殿上人・蔵人・非蔵人,(3)各種の職務を分掌するもの=別納(べちのう)所・主殿(とのも)所・掃部(かもん)所・薬殿・仕所・召次所・御服所・細工所・御厨子(みずし)所・進物所・御厩・文殿(ふどの)など,(4)上皇の身辺および御所の警固に当たるもの=御随身所・武者所・北面・西面などに整理できる。まず(1)は院司の中核で,(1),もしくは(1)(2)に限って院司と称した例も多い。…

【召次】より

…時を奏したり院御幸に供奉したりした。詰所を召次所といったので転じて召次を召次所と呼ぶことがある。統率にあたる者を召次の長といい,年労の者を長に任じた。…

※「召次所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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