古美術商(読み)コビジュツショウ

デジタル大辞泉 「古美術商」の意味・読み・例文・類語

こびじゅつ‐しょう〔‐シヤウ〕【古美術商】

美術商うち古美術を主に取り扱う人。
[類語]美術商画商

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「古美術商」の意味・わかりやすい解説

古美術商
こびじゅつしょう

美術品を売買する業者のうち、同時代もしくはそれに近い時代の作品を扱う業者に対して、古い時代の作品を扱うものをとくに区別して古美術商という。古美術の定義はかならずしも明確ではないが、世界各国とも、関税関係では、100年以上を経たものを「アンティック」と規定している。しかしヨーロッパ通念では、アンティックといえば、100年以上を経たものでも19世紀以後のものは含まず、日本でも明治以後のものは含まないのが普通である。これら先近代の作品は、物故作家のものとして普通の画商で扱われている。古美術商は、書画骨董(こっとう)を広く扱うが、そのなかでも特定の専門によっていくつかに分化している。骨董商を古美術商の通称とする場合もある。

瀬木慎一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android