古注(読み)コチュウ

デジタル大辞泉 「古注」の意味・読み・例文・類語

こ‐ちゅう【古注/古×註】

古い時代に行われた注釈。特に日本では、国学成立以前の注釈。⇔新注
中国で、経書類に付された注釈のうち、漢代・唐代になされたもの。⇔新注
[類語]小書き割り書き割り注脚注頭注補注注釈注解校注評注訳注原注傍注左注新注

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百科事典マイペディア 「古注」の意味・わかりやすい解説

古注【こちゅう】

中国の儒教経典の注釈のうち,漢の馬融(ばゆう),鄭玄(じょうげん),魏の何晏(かあん),王粛(おうしゅく),唐の孔穎達(くようだつ)らの施した注をいう。宋代の程頤程伊川),朱喜(朱子)らの注を新注と呼ぶのに対する。

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普及版 字通 「古注」の読み・字形・画数・意味

【古注】こちゆう

経書に対する漢唐の注。

字通「古」の項目を見る

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