古方(読み)コホウ

デジタル大辞泉 「古方」の意味・読み・例文・類語

こ‐ほう〔‐ハウ〕【古方】

昔から伝えられた古い方法。
漢方医学古医方こいほう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「古方」の意味・読み・例文・類語

こ‐ほう ‥ハウ【古方】

〘名〙
① 古い方法。
② 古流の漢方医学やその処方
令義解(718)医疾「医針生。各従習。鈔古方誦之。〈謂〈略〉古方者。上条所言之外。往古薬方〉」 〔雍陶‐秋居病仲〕
③ 特に、中国の、金や元時代ではなく、古い晉や唐時代の医術による処方。内経、傷寒論をもとに、経験を尊んだ。また、下剤を多用するような手荒い療法も行なった。日本では江戸中期に流行。古医方
※自然真営道(1753頃か)大序「故不八気互性医古方也」
鍼医者一派摂津(大阪府)の菅沼周桂を祖とするもの。
※皇国名医伝(1851)上「菅沼長之〈略〉善使用鉄鍼、〈略〉曰古方鍼

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世界大百科事典(旧版)内の古方の言及

【古医方】より

…江戸中期に経験・実証を方法論とし復古主義を唱え,医学の革新をはかった医学の一派。古方(派・家)ともいう。これに対し金元医学にもとづく流派を後世派(家)という。…

※「古方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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