古川(岐阜県)(読み)ふるかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「古川(岐阜県)」の意味・わかりやすい解説

古川(岐阜県)
ふるかわ

岐阜県北部、吉城郡(よしきぐん)にあった旧町名(古川町(ちょう))。現在は飛騨(ひだ)市の南部を占める一地区。1889年(明治22)町制施行。1956年(昭和31)細江(ほそえ)、小鷹利(こたかり)の2村と合併。2004年(平成16)河合(かわい)村、宮川(みやがわ)村、神岡町と合併、市制施行して飛騨市となる。旧古川町は、古い城下町(金森氏の支城増島城)に由来する町並みを中心とし、古川盆地を北流する宮川沿いに発達した。若山牧水らの文化人も訪れた文学ゆかりの町である。中心地区の町並みは、国土交通省の2003年度「美しいまちなみ大賞」に選ばれた。JR高山本線、国道41号、471号の便があり、電機・医療品の製造、窯業などの工業も伸びている。飛騨市役所の所在地でもある。気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)の4月の例祭(古川祭)は、「起し太鼓・屋台行事」(国重要無形民俗文化財)で有名。数河(すごう)高原は奥飛騨数河流葉(おくひだすごうながれは)県立自然公園の一部。

[上島正徳]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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