精選版 日本国語大辞典 「口舌」の意味・読み・例文・類語
こう‐ぜつ【口舌】
〘名〙
※令義解(718)戸「凡棄レ妻。須レ有二七出之状一。〈略〉四 口舌〈謂。多言也。婦有二長舌一。維厲之階。是也〉」
※東寺百合文書‐を・正長二年(1429)正月鎮守八幡宮釜鳴動占文案「今月七日卯時、鎮守御供釜鳴、吉凶 占之、火事、年内自二月至十月慎之〈略〉又云、有口舌事、兼被致祈請、自旡其咎乎」
くぜり【口舌】
① 小鳥のさえずり。
※大淵代抄(1630頃)八「籬辺をくくり回はる燕雀のくぜりだ」
② 続けざまにうるさくしゃべること。ぺちゃくちゃと物を言うこと。
※寄合ばなし(1874)〈榊原伊祐〉初「馬士雲助船頭のくぜりも、緩急遅速の律にたがはぬと申すは」
く‐ぜ【口舌】
〘名〙 「くぜつ(口舌)②」の略。
※雑俳・大福寿覚帳(1711‐16頃)「ちはやふる・くぜやりんきできゃくのぼす」
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