取捨(読み)とりすて

精選版 日本国語大辞典 「取捨」の意味・読み・例文・類語

とり‐すて【取捨】

〘名〙
① 取って捨てること。取り去ること。取りのぞくこと。
※俳諧・物種集(1678)「取すてにする浦の貝から 中将棊和歌吹上にさしかかり〈喜察〉」
江戸時代の処刑方法の一つで、死刑になったものの死体を葬らせないこと。江戸では死体を俵に入れて本所回向院の千住の寮に埋めた。
※禁令考‐後集・第四・巻三五・寛保元年(1741)一二月「御仕置仕形之事〈略〉首を刎、死骸取捨」

とり‐す・てる【取捨】

〘他タ下一〙 とりす・つ 〘他タ下二〙 取って捨てる。取り去る。取りのぞく。
※竹取(9C末‐10C初)「ろく得しかひもなく皆取捨させ給てければ」

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デジタル大辞泉 「取捨」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐しゃ【取捨/取舎】

[名](スル)取り上げて用いることと、捨てて用いないこと。必要なものを選んで不要なものを捨てること。「材料を―する」
[類語]選ぶふる選択選定選考選別セレクトピックアップより分けるすぐる選び出す選び取る選り出す選出する取捨選択二者択一選り取り見取り抽出

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「取捨」の読み・字形・画数・意味

【取捨】しゆしや

取舎

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