取囃(読み)とりはやす

精選版 日本国語大辞典 「取囃」の意味・読み・例文・類語

とり‐はや・す【取囃】

〘他サ四〙
① 集まりの席で、興をそえて座をとりもつ。ことをにぎやかに盛んにする。わあわあとはやしたてる。
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「大臣とりはやし給て、御みきなど少しまゐる程に」
② 俳諧用語。二つのものを効果的に結び合わせる。
※俳諧・青根が峯(1698)自得発明弁「発句は〈略〉二つ取合(とりあはせ)て、よくとりはやすを上手と云也」

とり‐はやし【取囃】

〘名〙 座をとりもつこと。また、取り持ちをする時のことば。
洒落本甲駅新話(1775)「さのみとりはやしもせずたゐがいのあしらいに見へる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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