又と(読み)マタト

デジタル大辞泉 「又と」の意味・読み・例文・類語

また‐と【又と】

[副](あとに打消しの語を伴って)
同じような事態はもう起こらないだろうという気持ちを表す語。二度とふたたび。「彼らとは又と会うことはないだろう」
同じような事物は、ほかにはないだろうという気持ちを表す語。めったに。「又とないチャンス」「あんな天才は又といまい」
[類語](1二度と二度と再び再びまた重ねて再度再三再三再四再再またまたまたもまたもやめった千載一遇時機機会チャンス好機時節頃合い頃おいときおり機運潮時潮合い時宜機宜適期てっき時分時分どき商機勝機戦機タイミング得難いまれかけがえのない希有けう盲亀もうき浮木ふぼく一期一会いちごいちえ見せ場決め所思いがけない思いがけず待てば甘露の日和ひよりあり折よく僥倖ぎょうこうここぞ一世いっせ一代最初で最後図らずも決定的瞬間契機/(2又とない又無い唯一単数単一単独単身単発単品無二無比無双無類比類ない類がない並びない底知れないたぐいまれ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「又と」の意味・読み・例文・類語

また【又】 と

(打消の語を伴って) 同種の事物が他に存しないこと、類似の事態が再び存しないことをほぼ確実視する気持で表わす語。二度と…しない。再び…しない。
※虎明本狂言・煎物(室町末‐近世初)「かほどにしひたる、せんじものは、またとあるまひ」

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