参戦華工(読み)さんせんかこう

世界大百科事典(旧版)内の参戦華工の言及

【勤工倹学】より

…知識青年を〈社会主義的自覚をもつ,教養をそなえた勤労者に育てあげる〉という毛沢東の指示(《人民内部の矛盾を正しく処理する問題について》1957年2月)が発端となった。その源は,第1次世界大戦期の1915年6月にフランスの参戦華工(参戦国の労働力欠乏を補うために送りこまれた中国人労働者)の間で,無政府主義者で有名な李石曾(名は煜瀛(いくえい))が〈工作に勤め,倹にして以て求学する〉ことを趣旨に組織した〈勤工倹学会〉にある。17年には,中国国内に〈留法(フランス)勤工倹学会〉ができ,湖南の新民学会をはじめ,新文化運動にめざめた多くの知識青年が積極的に参加した結果,フランス留学を通じて中国を帝国主義,軍閥から解放する手だてを模索し,さらには肉体労働と頭脳労働の止揚をもめざす,一種独特の思想運動にまで発展した。…

※「参戦華工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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