参上(読み)もうのぼる

精選版 日本国語大辞典 「参上」の意味・読み・例文・類語

もう‐のぼ・る まう‥【参上】

〘自ラ四〙 (「まいのぼる(参上)」の変化した語)
① 必要があって、都へのぼる。
書紀(720)雄略七年八月(前田本訓)「月を経るまでに京都(みやこ)に不肯聴上(ゆるしマウノホラせかへにす)(〈別訓〉たてまつりあけす)」
貴人もとへまいる。参上する。
源氏(1001‐14頃)蜻蛉「今、まうのぼりける道にふたげられて」

まい‐のぼ・る まゐ‥【参上】

〘自ラ四〙 のぼって来る意の謙譲語。参上する。高貴な人のもとや高貴な場所、また都に行く、またやって来る。もうのぼる。
万葉(8C後)六・一〇二二「参昇(まゐのぼる) 八十氏人手向(たむけ)する 恐(かしこ)の坂に 幣まつり」

さん‐じょう ‥ジャウ【参上】

〘名〙 身分の高い人の所へうかがうこと。まいること。また、人のもとに行くことをへりくだっていうのにも用いる。
新儀式(963頃)四「乗輿到前殿、陰陽頭参上」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「参上」の意味・読み・例文・類語

さん‐じょう〔‐ジヤウ〕【参上】

[名](スル)目上の人の所に行くこと。また、人のもとに行くことをへりくだっていう語。まいること。うかがうこと。「御殿参上する」「明日参上いたします」
[類語]参る参じる馳せ参じる罷り出るいらっしゃるおいでになる行く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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