原点(読み)げんてん

精選版 日本国語大辞典 「原点」の意味・読み・例文・類語

げん‐てん【原点】

〘名〙
① 長さなどを測るときの基準となる点。また、物事を改めて考えたり、行動したりするときなどに立ち帰るべきもとになるところ。
歩兵操典(1928)第五六三「原点に依り目標に射向及射角を附与し」
数学で、座標を定める際に基準となる点。数直線上の0に対応する点。平面空間座標軸交点

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デジタル大辞泉 「原点」の意味・読み・例文・類語

げん‐てん【原点】

長さを測定する場合に基準となる点。
物事を考えるときの出発点。「原点に帰って考えなおす」「戦後思想の原点
origin》数学で、座標の基準になる点。平面・空間では座標軸の交点、数直線上では0点。
マージャンで、勝ち負けをはかる基準となる点数
[類語]基点

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原点」の意味・わかりやすい解説

原点
げんてん
origin

直線上では座標が0の点,平面上では座標が (0,0) の点,空間では座標が (0,0,0) の点,一般に n次元ユークリッド空間では座標が (0,0,…,0) (0が n個) の点を原点という。原点は,直線,平面,空間などの座標を定める基準点である。 (→座標系 )

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普及版 字通 「原点」の読み・字形・画数・意味

【原点】げんてん

基点。

字通「原」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の原点の言及

【座標】より

…以下ではそのうちの初等的なものについて述べる。
[原点,単位点]
 まず直線上に座標を導入しよう。lを一つの直線とし,l上に2点O,Iを任意に定める。…

※「原点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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