厚顔無恥(読み)こうがんむち

精選版 日本国語大辞典 「厚顔無恥」の意味・読み・例文・類語

こうがん‐むち【厚顔無恥】

〘名〙 (形動) あつかましく、恥を恥とも思わないこと。
※裸に虱なし(1920)〈宮武外骨帝陵に擬せんとする藤田家の墓所厚顔無恥(コウガンムチ)、背徳偽善の実行代表者として」

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デジタル大辞泉 「厚顔無恥」の意味・読み・例文・類語

こうがん‐むち【厚顔無恥】

[名・形動]ずうずうしくて恥知らずなこと。また、そのさま。無恥厚顔
[類語]野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄傲然高慢傲慢驕慢倨傲大風おおふう高姿勢高飛車高圧的居丈高権柄尽く・偉そう・口幅ったい僭越越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい虫がいい厚顔鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

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四字熟語を知る辞典 「厚顔無恥」の解説

厚顔無恥

あつかましく、恥を恥とも思わないこと。

[活用] ―な・―に・―だ。

[使用例] 役人は、ますますさかんに、れいのいやらしい笑いを発して、厚顔無恥の阿呆らしい一般概論をクソていねいに繰りかえすばかり[太宰治家庭の幸福|1948]

[使用例] いかに私が厚顔無恥でも、今更ここのママに泣きつくわけにはいかなかった[檀一雄火宅の人|1975]

[解説] 「厚顔」はあつかましいこと。「無恥」は恥知らずなこと。

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