卵色(読み)たまごいろ

精選版 日本国語大辞典 「卵色」の意味・読み・例文・類語

たまご‐いろ【卵色】

〘名〙
鶏卵の中の黄身の色。淡黄色
浮世草子好色一代男(1682)七「卵(タマゴ)色の縮緬(ちりめん)に、思日入の数紋(かすもん)
② 鶏卵の殻の色。白茶色。

らん‐しょく【卵色】

〘名〙 卵殻の色。また、卵黄の色。うすきいろ。〔蘇軾‐和林子中待制詩〕

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デジタル大辞泉 「卵色」の意味・読み・例文・類語

たまご‐いろ【卵色】

鶏卵の黄身の色。薄黄色。
鶏卵の殻の色。白茶色。
[類語]黄色い黄色イエロークリーム色山吹色黄土色浅黄黄みあめ黄金こがね金色黄色おうしょく

らん‐しょく【卵色】

卵の殻の色。また、卵の黄身の色。たまごいろ。

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色名がわかる辞典 「卵色」の解説

たまごいろ【卵色】

色名の一つ。玉子色とも書く。JISの色彩規格では「明るいみの」としている。一般に、鶏卵の黄身のような少し赤みを帯びた黄色のこと。現代では橙色に近い黄身の色もあるが、そこまでは濃くない平均的な卵黄をさす。江戸時代前期から染色の色として用いられるようになり、中期ごろに着物の色として流行したとされる。また、鶏卵の殻の色で、やや茶色みがかった白をいう場合もあるが、その場合は「鳥の子色」という方が適切。

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