印判(読み)インバン

デジタル大辞泉 「印判」の意味・読み・例文・類語

いん‐ばん【印判】

いん印章
[類語]印章印鑑判子ゴム印スタンプ印形いんぎょう印影社印職印役印公印私印実印認め印三文判消印検印烙印拇印

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精選版 日本国語大辞典 「印判」の意味・読み・例文・類語

いん‐ばん【印判】

〘名〙 =いん(印)
※文明本節用集(室町中)「印判 インバン」
浮世草子西鶴織留(1694)六「我印判(インバン)ひとつで千貫目の事も埒が明ほどにと」

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世界大百科事典(旧版)内の印判の言及

【印章】より

…エジプト,ヨーロッパにも伝わり,東アジアでも古くより用いられた。日本では印,判,印判,はんこなどともいう。形体,機能,用途等は多様であり,かつ地域,時代による相違,変遷がある。…

【略押】より

…花押を署記するだけの執筆能力のないもの,花押をもたない女性,未成年者などの間に用いられた。12世紀前半の大治~保延(1126‐41)ごろから現れ,中世を通じて,起請文(きしようもん),土地売券(ばいけん)などに多く用いられて17世紀に及んだが,印章(印判)使用の風が16世紀後半から広く庶民の間に広がり,江戸時代に入って,百姓町人が公式の届書に印章を押捺するようになると,17世紀中ごろ(寛永期)を境として,庶民の花押使用が激減し,それにともなって略押の使用例も急速に減少し,やがて消滅する。 略押の形状は多様であるが,丸や三角や楕円形(横型)などの図形的なものと,片仮名〈ナ,ヌ,フ,メ,ワ〉,平仮名〈く,こ,ち,つ,て,と,の,り〉などの文字に類似したものが,比較的多く用いられた。…

※「印判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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