博引旁証(読み)はくいんぼうしょう

精選版 日本国語大辞典 「博引旁証」の意味・読み・例文・類語

はくいん‐ぼうしょう ‥バウショウ【博引旁証】

〘名〙 数多く書物などをあさって用例を多く集め、それらを証拠として説明すること。
※緑蔭茗話(1890‐91)〈内田魯庵〉「衒学の輩が博引旁証(ハクインバウショウ)して功者振りたる解釈ものを読まんよりは」

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デジタル大辞泉 「博引旁証」の意味・読み・例文・類語

はくいん‐ぼうしょう〔‐バウショウ〕【博引×旁証】

[名](スル)実例や証拠を広い範囲から多く挙げて説明すること。「博引旁証して自説正当性を主張する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「博引旁証」の解説

博引旁証

事を決したり論じたりする際に、多くの例を引用し、あまねく証拠だてること。

[活用] ―する。

[使用例] あれもこれもと博引旁証して、結局なにも言っていない論文のように[高橋和巳*白く塗りたる墓|1970]

[解説] 「博引」は多くを引用すること、広く例を引くこと。「旁証」は広くすみずみまで探すこと。

[類語] はくいんぼうそう

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