単行(読み)たんこう

精選版 日本国語大辞典 「単行」の意味・読み・例文・類語

たん‐こう ‥カウ【単行】

〘名〙
① (━する) 単独で行なうこと。個人で行動すること。ひとりで行くこと。
延喜式(927)七「凡造大甞宮者。前祭七日。神祇官中臣。忌部二官人依次立。率悠紀国司及雑色人等一列。亦中臣。忌部相別。率主基国司以下。准上皆単行」
※墨汁一滴(1901)〈正岡子規〉六月六日「午前三時、単行の汽罐車通る」 〔後漢書‐李郃伝〕
② 一回だけ単独に行なうこと。「単行本」「単行法」「単行犯」など、他の語と熟して用いる。〔現代大辞典(1922)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「単行」の意味・読み・例文・類語

たん‐こう〔‐カウ〕【単行】

[名](スル)
単独でおこなうこと。また、単独で行くこと。
「凡そ人生の細事、各々―すれば、甚だ緊要ならざるに似たり」〈中村訳・西国立志編
それだけを独立しておこなうこと。多く他の語と複合して用いる。「単行犯」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「単行」の読み・字形・画数・意味

【単行】たんこう(かう)

一人でゆく。〔後漢書、方術上、李伝〕和位にき、す。皆單行し、各州縣に至り、風謠をす。

字通「単」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android