単球(読み)タンキュウ

デジタル大辞泉 「単球」の意味・読み・例文・類語

たん‐きゅう〔‐キウ〕【単球】

白血球の一。核を一つもち、内部顆粒が少ない。血球中最大で、遊走し、食作用は非常に強い。血管外に出て組織内に入るとマクロファージ樹状細胞に変化する。人間では全白血球の4~8パーセントを占める。単核白血球

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栄養・生化学辞典 「単球」の解説

単球

 貪食や殺菌する機能をもつ血液内の細胞.核にひだ様の切れ込みがある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の単球の言及

【血球】より

…大きさはまちまちで,大(12~16μm),中(10~12μm),小(8~10μm)のリンパ球があるが,核は円形で,あらくて濃染(青色)した染色質をもち,これをとりまいて空色の細胞質を有するのが共通した特徴である。白血球のなかで最も大きいのは単球で,直径は14~20μmに及ぶ。核に特徴があり,全体として大きくうねった形で,核の染色質はレースカーテンのように透けて見える。…

【白血球】より

…無脊椎動物の白血球には,ホシムシ類の壺状体,環形動物の含糸細胞,甲殻類の爆発細胞,棘皮(きよくひ)動物の結晶構造など,きわめて特徴的な形態を示すものがある。脊椎動物の広義の白血球は,顆粒球,単球,リンパ球,形質球など,赤血球と血小板を除いた血中成分をいうが,狭義には顆粒球と単球をいう。ともに血管外の造血器(組織)内の幼若細胞より作られ,比較的幼若型で血管内に入り,全身に散布される。…

※「単球」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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