単一革命党(読み)たんいつかくめいとう

世界大百科事典(旧版)内の単一革命党の言及

【ペロニスモ】より

…第1の説では労働者が受動的存在とみなされるのに対し,後者の説では労働者の自発性・主体性が強調されるわけだが,実際に46年にペロンを大統領に当選させた選挙母体が旧来の労働者の組織した労働党(1945年10月結成)であったことは,労働者のペロニスモ参加における自発性をある程度裏づけるものといえよう。 しかしながらペロンは,労使協調を唱えて運動内部における労働勢力の強大化を好まず,46年には単一革命党(1947年にペロニスタ党と改称)を結成して労働党を事実上解体に追い込んだ。以後ペロニスモの勢力はおもにペロニスタ党とペロニスタ系労働者の牛耳る労働組織(とくに労働総同盟CGT)によって支えられてきたが,55年のペロンの失脚後,軍部との激しい抗争の中でペロニスモはしだいに左傾化し,とくに60‐70年にかけペロニスタの一部は,モントネロス(1968設立)などのゲリラ組織を形成して軍政(1966‐73)を脅かした。…

※「単一革命党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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