南蛮人(読み)なんばんじん

精選版 日本国語大辞典「南蛮人」の解説

なんばん‐じん【南蛮人】

〘名〙
南方のえびす。
※台記‐天養二年(1145)正月二四日「人伝南蛮人被悪風、来西府云々」
② (南方から渡来したところから) 室町末期から江戸初期にかけて日本に渡来した、ポルトガル人などの西洋人を卑しめていう語。
※咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上「『何にても、三はねたる事をいふて賞翫せう』といふて、『雲林院』の、『なんばんじん』の、『煎茶瓶(せんさんびん)』の、『神泉苑(しんせんねん)』などいふて」

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旺文社日本史事典 三訂版「南蛮人」の解説

南蛮人
なんばんじん

室町時代以降,日本に渡来したポルトガル人などヨーロッパ人の呼称
元来,四夷思想(東夷・西戎 (せいじゆう) ・南蛮・北狄 (ほくてき) )により周辺の異民族を野蛮視した中国人が南方の野蛮人を呼んだ呼称。日本では,室町末期からシャム・ルソン・ジャワなど南方貿易が始まると,南方を経由して来航したポルトガル人・スペイン人・イタリア人などを呼ぶようになった。

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百科事典マイペディア「南蛮人」の解説

南蛮人【なんばんじん】

16世紀後半来日したポルトガル人・スペイン人など。室町末から江戸時代にかけてシャムルソンジャワほか南洋諸島の地を南蛮といい,ポルトガル人・スペイン人など,南方を経由して来日した西洋人を南蛮人と呼んだ。→紅毛人
→関連項目南蛮屏風

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デジタル大辞泉「南蛮人」の解説

なんばん‐じん【南蛮人】

室町末期から江戸時代にかけて、日本に渡来したポルトガル人・スペイン人などの称。

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世界大百科事典内の南蛮人の言及

【南蛮美術】より

…16世紀後期~17世紀中葉の日本で行われた西洋趣味の美術。大航海時代のポルトガル人やスペイン人が南方を経由して渡来したので,南方の外国人という意味で彼らを南蛮人と呼ぶようになった。南蛮人のもたらした西洋の文物や風俗に影響されて生まれた美術を南蛮美術と総称するが,その中には様式,流派,成因を異にするものがあるから,この呼称は文化史の用語としては適当でも,美術史の用語としては必ずしもふさわしくない。…

※「南蛮人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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