南稲八妻村(読み)みなみいなやづまむら

日本歴史地名大系 「南稲八妻村」の解説

南稲八妻村
みなみいなやづまむら

[現在地名]精華町大字南稲八妻

北稲八間きたいなやづま村の南に位置し、地勢は「三面山ヲ負ヒ東方一帯田野闢ケ土地漸東低シ、又山間ニ窪地アリ纔ニ田圃ヲ開ク、山田川其中央ヲ貫通シ灌漑ノ便ニ供ス、運輸略便、薪足リ炭乏シ」と「京都府地誌」に記される。

村の東北部に丸山まるやま古墳(円墳、高さ約一三メートル、周囲約一五〇メートル)があり、野見宿禰(土師氏の祖)の墳とする伝承がある。中世には稲八間庄として推移する。

享保一四年(一七二九)山城国高八郡村名帳によれば高八五九・一二八石、うち六六石余は新田高、三〇石は山高、淀藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android