南山の寿(読み)なんざんのじゅ

精選版 日本国語大辞典 「南山の寿」の意味・読み・例文・類語

なんざん【南山】 の 寿(じゅ)

(「詩経小雅天保」の「如月之恒、如日之升、如南山之寿、不騫不崩、如松柏之茂、無爾或一レ承」による) 終南山が崩れないのと同じく、事業などが永く続くこと。また、そのように人がいつまでも丈夫でいること。人の長寿を祝う語。
懐風藻(751)春日侍宴〈采女比良夫〉「宜南山寿、千秋衛北辰

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デジタル大辞泉 「南山の寿」の意味・読み・例文・類語

南山なんざん寿じゅ

《「詩経」小雅・天保から》終南山が崩れないように生命や事業がいつまでも続くこと。人の長寿を祝う言葉

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故事成語を知る辞典 「南山の寿」の解説

南山の寿

長寿を祝うことば。

[由来] 「詩経―小雅・天保」の詩の一節から。「南山の寿の如く、けず崩れず(南山が欠けたり崩れたりしないように、いつまでも変わらず健やかでいる)」とあります。なお、「南山」とは、当時の周王朝の都の南にそびえていた山で、現在の周南山(せん西せい省内)を指します。

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