南富良野町(読み)みなみふらのちよう

日本歴史地名大系 「南富良野町」の解説

南富良野町
みなみふらのちよう

面積:六六五・五三平方キロ

昭和四二年(一九六七)四月、空知郡南富良野村が町制を施行して成立。上川支庁管内南部、空知川の最上流域に位置する。北は富良野市、北東端は上富良野町、東は十勝支庁上川郡新得しんとく町、南東端は同郡清水しみず町と日高支庁沙流さる郡日高町、南は勇払ゆうふつ占冠しむかつぷ村、西は夕張市、北西端は芦別市に接する。北の富良野市と南の占冠村が大きく入り込み、東部が南北に細長く延びた形状を呈する。北東端に十勝岳連峰から連なる上ホロカメットク山・下ホロカメットク山、東に佐幌さほろ岳、南に狩振かりふり(一三二三・四メートル)・トマム山・落合おちあい(一一六八メートル)、西に夕張岳芦別岳がそびえる。町域東部の落合でシーソラプチ川とルーオマンソラプチ川が合流、空知川となって西流して中央部でかなやま湖に注ぎ、北流して富良野市へ流下する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南富良野町」の意味・わかりやすい解説

南富良野〔町〕
みなみふらの

北海道中南部,石狩川の支流空知川の上流域にある町。 1967年町制。 1891年砂金採取業者の入植が開発の始り。石狩山地日高山脈に囲まれ,町の中央に空知川をせきとめて造成した人造湖のかなやま湖がある。山地が町域の約 85%を占め,農業と林業が主産業。ジャガイモ,テンサイ,ニンジンなどの栽培が行われ,乳牛飼育,養豚,養鶏などの畜産も普及。中心集落は幾寅 (いくとら) 。北東部の十勝岳南麓は大雪山国立公園に,南東端は日高山脈襟裳国定公園に,西部の夕張岳東麓は富良野芦別道立自然公園に属する。東西に JR根室本線と国道 38号線,南北に 237号線が通る。面積 665.54km2。人口 2376(2020)。

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