南北朝時代(中国)(読み)なんぼくちょうじだい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「南北朝時代(中国)」の意味・わかりやすい解説

南北朝時代(中国)
なんぼくちょうじだい

5、6世紀の中国の政治的分裂の時代をさすが、3世紀初め以降とあわせて魏晋(ぎしん)南北朝時代としてとらえることが多い。420年、宋(そう)が東晋(とうしん)にかわって興り、439年には北魏(ほくぎ)が華北を統一して南北対立の様相が確定する。江南には宋ののち南斉(なんせい)、梁(りょう)、陳(ちん)が続き、北方では北魏が東魏、西魏に分裂、それぞれが北斉(ほくせい)、北周に国を奪われるというめまぐるしい興亡のあと、北周にかわった隋(ずい)が589年陳を滅ぼして南北対立は終結する。

[窪添慶文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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