山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
南アジア地域協力連合(SAARC)(みなみアジアちいききょうりょくれんごう)
South Asian Association for Regional Cooperation
バングラデシュが積極的なイニシアティヴをとって1985年の南アジア7カ国首脳会議で発足した地域経済協力のための機構。インドの経済的比重が非常に大きく,また,国家間の産業構造も必ずしも補完的でないので,現在のところ協力の成果は限られている。95年には南アジア特恵貿易協定が発効し,貿易の域内自由化に向けて前進した。政治的には,圧倒的比重を占めるインドの行動を周辺諸国が協力して抑制するというねらいもある。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報