半尺村(読み)はんじやくむら

日本歴史地名大系 「半尺村」の解説

半尺村
はんじやくむら

[現在地名]菊池班蛇口はんじやく

虎口こく村の東、迫間はざま川上流域の山村。村域は広大で、北は豊後国日田ひた郡境に接し、西に八方やほうヶ岳がそびえる。建武三年(一三三六)九月三日、小代重峯らは菊池に攻め入って「盤闍久」「穴河城」などを陥れた(同年九月一八日「小代重峯軍忠状」小代文書)。康暦元年(一三七九)七月一七日付今川了俊書状写(阿蘇家文書)によると、九州探題今川了俊は穴川の上の城を修築したことが知られる。天正一七年(一五八九)検地帳に「班蛇口村」とみえ、田二町二反七畝余(うち下田一町八反五畝余)・畠三町九反七畝余(うち上畠一町九反七畝余)・山畠三町四畝余(うち下山畠一町六反六畝余)、分米五九石三斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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