半導体回路配置法(読み)はんどうたいかいろはいちほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「半導体回路配置法」の意味・わかりやすい解説

半導体回路配置法
はんどうたいかいろはいちほう

正式名称は「半導体集積回路の回路配置に関する法律」 (昭和 60年法律 43号) 。半導体チップ保護法と呼ばれることもある。 1984年 10月に成立したアメリカ合衆国の半導体チップ保護法にならって制定された諸国立法のうち最初のもので,1985年5月に成立し,翌 1986年1月から施行された。半導体集積回路の回路配置を創作した者またはその承継人に業として回路配置を利用する権利 (回路配置利用権) の専有を認め,この権利が侵害されるときは,侵害の停止または予防を請求できるとしている。回路配置利用権は設定登録によって発生し,登録日から 10年間存続する。回路配置権者は他人に物権類似の専用利用権または債権的な性質の通常利用権を設定することができる。この利用権は他人の創作した回路配置の利用には及ばない。

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