精選版 日本国語大辞典「千秋」の解説
せん‐しゅう ‥シウ【千秋】
〘名〙
① 千年。千歳。ちとせ。転じて、長い年月。
※懐風藻(751)春日侍宴〈采女比良夫〉「宜献二南山寿一、千秋衛二北辰一」
※浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)下「末はせんしう万年も変らぬ、妹背を重ねける」 〔李陵‐与蘇武詩〕
② 「せんしゅうばんぜい(千秋万歳)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録一二「路傍の観者千秋(センシュウ)を呼び万歳を唱ふ」
ち‐あき【千秋】
〘名〙 (「ち」は数の多いこと、「あき」は年のこと) 長い年月。永久。永遠。千歳(ちとせ)。千五百秋(ちいおあき)。千百秋(ちおあき)。せんしゅう。
※古事記(712)上「豊葦原之千秋長五百秋之水穂国者(とよあしはらのちあきながいほあきのみづほのくに)」
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