十谷村(読み)じつこくむら

日本歴史地名大系 「十谷村」の解説

十谷村
じつこくむら

[現在地名]鰍沢町十谷

源氏げんじ山・御殿ごてん山などの麓にあり、富士川支流の大柳おおやな川の上・中流域の段丘地に位置し、東は鳥屋とや村、山境北は高下たかおり(現増穂町)、西は新倉あらくら(現早川町)。元亀二年(一五七一)七月一二日の武田信玄判物写(「河内領古文書」若尾資料)に「河内領十谷」とみえ、大塩おおしお(現中富町)とともに某人に与えられているが、他の中世史料に例のない「河内領」の使用や、二郷全体の一括宛行など文書自体に疑義がある。慶長古高帳に村名がみえ、高七五石余、幕府領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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