十八町畷(読み)じゆうはつちようなわて

日本歴史地名大系 「十八町畷」の解説

十八町畷
じゆうはつちようなわて

知立ちりゆうから刈谷に至る街道のうち、刈谷に近い辺りをいう。「改正三河後風土記」に、天文一二年(一五四三)松平広忠の妻於大が離別して刈谷に帰ることを記し、「金田惣八・安部四郎兵衛に侍十五人御供にて、苅屋十八丁と云所迄御送り申、御母の仰に依て此所より苅屋の百姓を呼出し、御輿を舁せ苅屋へ遣し、是より帰る」とある。「三河志」には、永禄三年(一五六〇)六月一九日徳川家康が刈谷の城外十八町畷において水野信元の兵と戦ったことを記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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