十二指腸腺

栄養・生化学辞典 「十二指腸腺」の解説

十二指腸腺

 ブルンネル腺ともいう.十二指腸上部の粘膜に存在し,粘稠なアルカリ性の液を分泌する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の十二指腸腺の言及

【十二指腸】より

…粘膜下層には粘膜下神経叢(マイスネル神経叢Meissner’s plexus)があり,粘膜へ神経繊維をのばしている。また十二指腸腺(ブルンナー腺Brunner’s gland)が粘膜固有層から粘膜下層にかけて豊富にみられ,アルカリ性の粘液を分泌して防御的な役割を果たしている。この腺は十二指腸の口側2/3あたりまで分布し,腸陰窩に開口している。…

【小腸】より

…四肢動物では小腸は著しく長くなり迂曲(うきよく)して,十二指腸,空腸,回腸に区分される。十二指腸腺をもつ真の十二指腸は哺乳類に限られ,空腸と回腸の境界が明りょうではない種類も多い。また小腸粘膜のひだや絨毛(じゆうもう)(鳥類と哺乳類)も表面積を広げ,吸収能力を高めている。…

※「十二指腸腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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