区域トラック(読み)くいきトラック

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「区域トラック」の意味・わかりやすい解説

区域トラック
くいきトラック

一般区域貨物自動車運送事業のことで,他人の依頼を受けて運送を行う営業用トラックのうち,貸切運送を行うものをいう。旅客輸送の貸切バス事業に相当する。事業区域は免許によってある範囲に限られており,発地および着地のいずれもがその事業区域外に存する貨物の運送は禁じられている。 1990年の事業者数は3万 8341業者で,全トラック事業者数の 95.7%を占めるが,零細業者が多い。積合貨物を扱うことを禁じられていたが,道路運送法 24条の2によって例外が認められていた。例外規定のうち「路線トラックによる運送が困難な場合」に許可を受けて積合輸送を行うものを区域積合業者といった。 90年に約 40年ぶりの物流2法改正がなされ,事業区分で路線トラックと区域トラックが統合された。またこの改正で,積合貨物の取扱いは高度化,多様化する利用者ニーズにこたえるため,すべての事業者に認められることになった。

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